山2016.10.7
「なぜ登るのか?そこに山があるからだ。」
弊社事務所から目と鼻の先に「SHANTI」という人気のスープカレー屋がある。
ここの特徴は味が美味しいのはさることながら、1から40まで幅広く辛さを選べる点にある。
こんなに近いのにこれまで1、2度しか足を運んだことがないこの店に、その日はなぜか足を踏み入れた。
取り急ぎ、選んだ辛さは3。大辛と表記されている。
別に辛いものが食べたいわけではなかったので、このあたりで手を打った。
運ばれてきたスープカレーを一口食べるとなんとも物足りない辛さ。というか辛くない。
ここで今一度メニューを見てみた。
なるほど。
俺はまだ1合目にも達していないのか・・・。
メニューをじっと眺めているとどこからともなく「お前は登らないのか?」という声が聞こてきた。
そう言われて黙っているわけにはいかない。我々は急遽「カレー部」を発足。
翌日より「The companyカレー部」の登山が始まった。
ザイルパートナーは相村、本行。総勢3名でこの山に登ることとなった。
これだけの山となると高度順応が大切だ。
徐々に身体をその高度(辛さ)に馴らしていく必要がある。しかも毎日だ。
本行はすでにそこそこ順応できているということで、初日からレベル9で調整。
橘はレベル6、相村はレベル4からのスタートとなった。
高度順応は順調に進んでいた。
登り始めて3日目に差し掛かったあたりだろうか。
ついにきた。この戦いではつきものと言っても過言ではない現象。
そう。「肛門クソ熱い現象」。
この登山で一番ツラい作業は体内にカレーを取り込むことではなく、それを体内から外に放出することなのだ。
登りよりも降りのときに事故が多いとされる登山と同じである。
胃の痛みやガスの連発、なによりトラウマになりかねないこの現象に悩まされること1週間。
本日、遂に先発隊の本行がレベル40(最高地点)をクリア。
来る日も来る日もケツの痛みに怯え、耐え、見事にチームで勝ち取った勝利といえよう。
「一人でこの山は登れなかったです。みなさんのお陰です」とは本行談。
加えて「なぜ食べたんだ?」と尋ねると
「そこにカレーがあるからですかね」と。
これにより、The companyカレー部は一旦解散となった。
同時に次の登山が楽しみでしょうがない。