Native soon・アヤワスカ クラウドファンディング2017.04.21
当ブログでも以前書いた下北沢のアングラな古本屋「気流舎」の共同運営者の一人、ハーポ部長がものすごいクラウドファンディングをスタートした。
簡単に言うと、ペルーのジャングルで行われるアヤワスカを用いたシャーマニズムで脱薬したいから90万お願いします!・・・というもの。
部長さんは医者から処方される薬に依存する体質に長年悩まされ、様々な場所でぶっとびの治療を行ってきたが根本的解決には至っていない。
私は経験がないので分からないが、薬のヌケ(禁断症状)には想像を絶する苦痛が伴うらしい。1日たりとも服薬を抜くことはできず、その苦痛から自殺する方もいらっしゃるとのこと。
部長さんのいきついた結果は、世界最強といわれる南米ジャングルの処方箋、アヤワスカによって薬と決別する勝負を決めたい、とのことなのである。
部長さんはスペクテーターにも寄稿されているライターさんで、文章も分かりやすく面白い。
以下、クラウドファンディングのページより抜粋
「(薬の離脱症状に対して)都市には安心して狂える場所がありません。その包容力がないのです。これは西洋医学の治療法にも言えることですが、ネガティブなものを抑え込む力が都市には働いているように思います。「デトックス」という言葉ははやっていますが、実際にネガティブな感情や物質を露骨に吐き出すこと(ゲロとか奇声)は、都市では反社会的行為だと見なされます。
一方、アマゾン先住民の文化では、物質的な「嘔吐」や「下痢」は精神的な浄化を伴う、治療における日常的な風景です。ここには、クランデイロ(シャーマン)と呼ばれる本物の「デトックス」専門医がいるので、安心して真っ当に狂うことができるのです。」
禁断症状の続く人間が薬を抜き、生きるか死ぬか一か八かで狂いに狂い、古代から受け継がれる儀式で人生を変えようと試みる。
しかも、私の知り合いが。
小説でも映画でもない現実で、乗るか反るかをやろうというのだ。
不謹慎ながらこれは面白い。
私は人生初、クラウドファンディングに投資することにした。
アヤワスカのシャーマニズムは、スタジオボイスのインタビューでBoredomsの山塚アイに「人生で三本の指に入る体験」と言わしめたほどインパクトのあるものだ。
私の人生では間違いなく1番すごかった。
そして、部長さんはアヤワスカを飲んだことはないのかもしれないが、大体のことをもうすでに分かっていて、それを受け入れることを望んでいるから世界が開ける(薬と縁が切れる)かもしれないとなんとなく私は思った。
つまり、しらけた結末にはならないだろうと思ったのだ。
オーガニック×ハイブリッドという私がセレモニーで強くうけたインスピレーションを彼は既に通り越していると思う。
そして、彼の文章力で後に書かれる体験記はどちらに転んでも確実に面白い。
クラウドファンディングの締め切りは5月30日です。
最近は詐欺みたいなクラウドファンディングも横行していますが、今回は他人の人生がかかっている大勝負ということで、話の行方が気になるのは久しぶりかも。
南米が遠い方も、親身な宝くじを買う気分でポッと投資してみては。
お勧め、してしまいます。