voice100年続く老舗帽子メーカーの
新しい試み水野ミリナー株式会社 プレス 諸星美穂
大正13年に帽子の製造業として創業された水野ミリナー。創りへのこだわりは勿論だが
新たな素材開発やトレンド合わせたデザインの研究など、今もなお新たな挑戦を続ける同社が
これからはどのように進化していくのか?プレス担当の諸星氏にインタビュー。
Photo_Kazunari Ogawa Edit_Shii Ono
90年以上続く水野ミリナーさんはどのような社風、どのような会社なのですか?
東京の本社と札幌、福岡に営業所があり、勿論帽子を専門に扱っています。プライベートブランドとしては8つあります。一つは青山に店舗も構えているアナスタシアというブランドです。プライベートブランドの他にもアトリエデザイナーのブランドを取り扱っています。全部のブランド数としては15ぐらいですね。アトリエブランドのうち7ブランドは、私が担当しています。
プライベートブランドのうちの一つで、私たちも関わらせていただいていますaqua melangeというブランドがありますが、aqua mélange(以下aqua)というのはどのようなブランドなのですか?
洗える天然素材というのをコンセプトに作っている新しい繊維のブランドです。
夏といえば帽子がよく売れて、その中でも麦わら帽子のような軽くて涼しい天然素材のものがすごく人気なのですが、汗をかいたり汚れたりしても帽子を洗えないとか、持ち運びの際にたたんだりできないなど、若干利便性に欠ける部分があったので、お客さまからも多くそういったお声もあがっていたので、そういった問題を解決したいという気持ちから、洗える天然素材、洗える和紙というものを素材から開発し、aqua melangeというブランドを立ち上げました。
aquaも含めて水野ミリナーにはいろんなブランドがありますが、諸星さんはどのようなお仕事をされてますか?
aquaに関しては、プライベートブランドとして会社で手掛けたブランドを世の中に広めていくという業務になるので、今は主にザ・カンパニーさんとaquaのWEBサイトを作ったり、aquaをどういう風に多くに人に知ってもらうかを考えていくお仕事をしています。いわゆる広報ですね。
もともと販売員歴が長かったので、対面式でお客様一人ひとりに対して、販売員としての私だけの接客対応であったものが、今は会社やブランドの広報として私一人で多くの方に接客できるというイメージでいます。そういったことがうまく伝われば、それがやりがいだなと感じます。
弊社と一緒にお仕事をさせていただいている理由はなんでしょうか?
今まで帽子のことしか考えてこなかったので、広報やブランディングなどについては本当に何も知りませんっていうのを正直に話しても大丈夫なように接してくれた部分はすごく安心しました。
何でも言ってくださいっていうザ・カンパニーさんの姿勢があったから気軽に相談ができまし、私たちの言ったことを一度受けとめてくれて、私たちがやりたいこととカンパニーさんからみてやるべきことという差があった場合にはより良い方法を伝えてくれるからとてもやりやすいですよね。飲みこまれすぎちゃってもこちらも成長できないのでそういうスタンスがとても心地よいです。ザ・カンパニーの皆さんが、言ったり言われたりみたいなのが自然にできるお人柄だったので、続けてやってみようとなりました。
言うべきことは言ってくれないと困るし、私たちも意見を言いやすいようにしてくれるというのがザ・カンパニーさんの魅力な気がします。
何より、とっても一生懸命やってくれているのが伝わるので。
今まではグラフィック面とか、PRとか外注というお付き合いはあったりしたのですか?
やってもらったことはあったのですが、話の前後がなくて、一時的な制作のみをやってもらっていたことがあります。ただ、スポットで制作だけを依頼しても仕方ないというのがどっかにあったので、今まで手が出せずにいました。
ザ・カンパニーさんとやっているように、ブランド立ち上げの本当に最初の部分のターゲットやコンセプトを一から考えることをしてからじゃないとグラフィックやPRはうまくいかないだろうなと初心者ながら感じていたからだと思います。
外注を使っての一番メリットを感じている部分はなんですか?
やっぱり、冷静な目があることです。私たちは帽子のプロだけど、広報やブランディングやそういった部分ではまるっきり素人なので。お互いプライドを持ってできるところが必要かなと思っています。
今後のアクアメランジェはどのような展開をお考えですか?また、どのようなブランドになってほしいですか?
社長が変わって、39歳と若いので、今までできなかったことをやろうという雰囲気なので、aquaはその一つとして、今はどうしても百貨店さんがメインになっているのですが、今度はエンドユーザーと直接つながれるようなPRのできるブランドにしたいと思っています。
そして家族で楽しめるブランドにしたいですね。家族で使えるというのが魅力のブランド・商品ですから。
クリーンで洗えるし、パパもママも子供ちゃんもみんなで楽しく使える身近なブランドになっていってほしいですね。
家族みんなが身近に感じるブランドっていいですね!僕らも頑張ります。 今日はありがとうございました。