GL@銀座 レポート2018.12.7
ナンパのメッカ、銀座コリドー通りの金曜夜10時半。
若いサラリーマンやキメキメの方々が声をかけられるために来ている女の子に芸人のようなテンションで話かけていてとても楽しそうな卑猥乱雑丸出しスタイルが街路樹の紅葉よりも高揚してきらめきまくっているまぶしさに驚く一方、普段の銀座ではあまり目にしないキャップ姿にルーズなシルエットのお兄ちゃんたちがGLのタイムテーブルと店の地図を片手に歩道を右へ左へと闊歩している。
GLは外堀通りを中心に飲食店10店舗を自由に回遊できるオールナイト音楽イベントだ。
銀座に音楽を聴きに来たことが一度もなかった私には店を知るとてもいいチャンスということで、久しぶりのオールのイベントに一人で行ってみることにした。
各店舗のエントランスにはリストバンドをチェックする人がいてどの店も気楽に出入りすることが出来る。気に入らなければドリンクも頼まずに店を出ればいい。
ロックテイストなバー、昭和歌謡バー、洗練されたソウルバー、町の顔的オープンバー、雑居ビル5階の隠れ家的バー、空が吹き抜けになっているかわいいカフェ、広々として150人は入れるだろうレストラン、アイドルの写真が壁に貼られているライブスペースなどなどお店のテイストは色々、店を訪ね歩くだけでも楽しい夜だ。
てんてんと歩きながら、たまに出会う知り合いの演者の居場所でくつろぎつつ、ちらほらと久しぶりに出会う友達と乾杯しながら店をはしごしていく。
店ごとでアーティストのテイストがオーガナイズされているのも面白い。例えば『月のはなれ』では秘境祭というイベントの面々が集まっているとのこだった。
「足立区!足立区!この人は俺の小学校の時の先輩です!」みたいな掛け声がかかったりもしていて、地元色を感じることもある。
銀座という土地柄やその店舗に根ざしたパーティーが一夜に大集合している印象で、会場ごとのグルーブが全然違うのは移動して見ていてとても面白かった。
いくつかタイプのあるとても立派なGLのフライヤーにはMUROなんかのインタビューものっているが、築地、銀座界隈の東東京と呼ばれるエリアはどうやら最近面白いらしい。
私の家も東京の東側にあるが、実はその辺りの遊び所はよく分からず、気が付けば山手線の向こうの情報をいつもチェックしているよなぁと改めて思わされた。
こうやって地元に近く、そこに根付いているイベントや居場所があるのはとても羨ましい。
今回一番良かった原宿bonoboのseiさんのプレイやKeizomachineの手元がフロアで間近に見られるのもイベントや箱の小ささのおかげであって、仲間だから出来るパーティのスタイルなのかもなぁと感心した。
毎年続いている銀座のGL。
東東京の方はもちろん、西側の方も気になるイベントなのでは?
また新しい東京の顔が垣間見れるかもしれません。