建設会社が新たに仕掛ける
インテリアプロダクト

村石玲王奈 – 建設会社が新たに仕掛ける インテリアプロダクト

建設会社が新たに仕掛ける
インテリアプロダクト

村石建工株式会社 取締役
村石 玲王奈(むらいし れおな)

建設会社が新たに仕掛ける
インテリアプロダクト

創業して36年を迎える村石建工株式会社。
公共事業などをメインで行う同社が新たに手がける事業はインテリアプロダクトの構築。
コンクリートを扱うプロがエンドユーザー向けに開発するプロダクトとは?
Photo: Kazunari Ozawa
Edit: yuko otsuka
まずはじめに、、村石建工とはどのような会社ですか?
村石
村石建工は、東京都大田区を中心とした公共事業、土木工事を請負う会社です。
父が代表なんですけれど、会社が私と同じ年で36年目です。
私自身は、ちょうど6年前に入社しました。
36年。長いですね!今現在、村石さんは具体的にどのようなお仕事をされてますか?
村石
具体的に分けると三つあるのですが、一つ目は営業の仕事です。
公共事業をやっていますので、公示された物件を頑張って取りたいよ!といったときに積算ソフトなどを使って見積りを作成します。
それで競争入札で入札するというのが基本的な営業の流れになります。

二つ目は現場の仕事があります。
パートナーさん・下請けさんと一緒に施工をします。
小規模の現場の仕事、例えばよくある道路などの維持補修工事という、短期間で終わるような現場には私も現場監督や主任技術者という立場で現場にでます。

あと一つは仕事ではないかもしれないですけど、弊社のような中小の土建屋さんが集まる団体や組合がありまして、その団体の若手会や委員会の活動に加わっています。

ゆくゆくは業界のためになるであろうと思いまして。
なるほど。村石さんの業種的にも様々な場面で外部の人間と仕事をする機会が多いと思うのですが、どのような基準でパートナー会社を選択しますか?
村石
社長が選ぶことが多いですけど、私は、お人柄で選ぶことが多いですね。
それは一番大事ですよね。
村石
土木の仕事で言うと、工程管理とか、安全管理、品質管理など施工にあたっての注意点は多岐にわたり、これを管理するのが施工会社の仕事です。
技術力が商品という仕事でもあるのでもちろん施工能力で選ぶこともありますが、ちゃんと意思の疎通ができていないと現場が円滑に進行しないので、人柄というのは重要なポイントになります。
そこが信頼につながりますもんね。まだ仕事がスタートしていないタイミングでのインタビューというのは今までになかったケースなんですが(笑)これから新たにブランドを立ち上げるということで、今回ご一緒させて頂いてるのですが、新しくプロダクトをつくろうと思い立ったきっかけを教えて下さい。
村石
公共事業というのは、設計書に対していかに100%に近づけて発注者さんに納品するかというところがあります。
あまりデザインは勉強した事がないのですが、比較的公共物というのはデザイン性がそんなに富んでいないのではと、個人的に感じることがあります。
もちろん安全面や、いろんな面を考慮した上でそういう設計になっているわけですから、公共のお仕事を否定するつもりは全くありません。
自分が現場に立ちながら、本当はこうだったらなと思うこともあって、こういうデザイン性に富んだプロダクトがあったら面白いんじゃないかと。

あとは大手のゼネコンさんと橋梁の架替工事に携わったことがあるんですけど、その時に、実際にコンクリートの打設の現場を見て、仕上がりも見て、養生も見て、手で触れたりとか、今回はこういう質感なんだなとか触ってみた中で、なにか面白い事ができたらいいなという気持ちがありました。
コンクリートって基本的には木のぬくもりとは全然別でソリッドで冷たいような印象がありますよね。
今でこそ打ちっぱなしの住居だったりとか、建築物って日本でも増えていますけど、みんなの意識では、足の裏で踏んで歩くようなものがコンクリートなのかもしれないんですけど、実際手にとったりとか、触れたりとか足では無くて手で触るみたいな機会があってもいいんじゃないかと。
公共事業をやる中でコンクリートを使った何かがきっかけになったということなんですね。
エンドユーザー向けにプロダクトを作るというのは今までの事業とは、色々な意味で全く違うジャンルだと思うのですが、今回のブランドづくりにおいて、なぜザ・カンパニーを選んでいただけたのでしょうか?
村石
プロダクトを作るにあたって、生活必需品とされている物ではないものを作っていくというのはやっぱり不安がありました。
マーケットに関しては不透明なところも多いのですしね。
ただチャレンジというか新しい試みとして、モノを作るというのは、公共事業で、橋梁をつくるでもいいですし、道路を作るでもいいですし、同じことではあるんですけど、C向けにやってみたいと思いがありまして。

ザ・カンパニーの橘さんにご連絡したというのは、勘といいますか、直感みたいなものが正直ありますけど(笑)
お話しを聞いて、お声掛けしてよかったなと現時点で思っています。
何度か打合せする中で今お伝えした事って十中八九は分かっていらっしゃると思うんですけど、それに対して、時に客観的にアイデアを下さったりとか、自分が持っていないというか、知らないところをご存じなことが多かったりするんですね。

具体的には、プロダクトというのはカルチャーの影響をすごい受けやすいとかそういう話が頭にも残っていて。
そういった意味でいつもアドバイスを頂いたり、一緒に話をしてて、時にワクワク感とかそういうのを感じる事をうれしく思っています。
ありがとうございます。僕もワクワクしています。これからスタートというちょっと珍しいタイミングでのインタビューではあるのでちょっと恐縮なんですが(笑)今後の展望を個人・会社のどちらでもいいのでなにかあればお聞かせください。
村石
そうですね。個人としては土木屋に見られないんですよね。
確かに(笑)村石さん、シュッとしてますもんね(笑)
村石
(笑)違う業界から入ってきたというのがあるのかもしれないですけど、土木屋というか、泥臭いイメージがありそうな業界に今ドップリですけど、その中にも面白い発想を持っているやつがいるぞみたいな、そういう存在になりたいですね。

そういう活動の一つ一つが結果として建設とか土木の業界のPRに繋がっていけばと。
今、土木の業界が抱えている問題が人手不足だったりするんです。
人手不足の一番の原因というのが仕事の面白みとかやりがいみたいなものもそうですし、先ほども外注する時に人を大事にするって言いましたけど、「どういう人と一緒に働くのか」もすごい大事かなと。
新たにこの業界で働く人に対しても面白い人になれればなと個人としては思っています。
なるほど。そんなことを今回のブランドを使って出来るといいですね。
面白いブランドを作っていきましょう!ありがとうございました!

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