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2026/08/26
タグラインの作り方|対話から生まれる開発プロセスと企業事例を解説

タグラインとは?まず役割を押さえる

タグラインとは、ブランドの価値や約束を一言で表す短い言葉です。

商品やサービスの機能を説明するのではなく、「この会社は何者で、相手に何を届けるのか」を端的に示します。

新しいサービスや会社が動き出すとき、名前やロゴは比較的早く決まります。

けれど、その存在を一言で言い表す言葉まで用意できているケースは多くありません。

立ち上げの熱量が高いうちに言葉の軸を持てるかどうかで、その後の伝わり方は大きく変わります。

この記事では、タグラインの基本と、対話を通じて言葉を引き出していく開発プロセス、

そして実際の企業事例を紹介します。これから新しいサービスやブランドを仕掛ける担当者の方に役立つ内容です。

タグラインとキャッチコピー・スローガンの違い

タグライン、キャッチコピー、スローガンは似た言葉として使われがちですが、役割が異なります。

キャッチコピーは、特定の商品やキャンペーンで注意を引くための言葉です。

短期的で、訴求対象もそのときどきで変わります。

スローガンは行動や姿勢を呼びかける言葉で、社内向けにも使われます。

これに対してタグラインは、ブランドそのものに長く寄り添う言葉です。

商品が増えても、時代が変わっても、根っこにある価値を示し続けます。

ザ・カンパニーでは、タグラインを「機能を説明する言葉」ではなく「らしさを定着させる言葉」と捉えています。

一度きりの訴求ではなく、ブランドの土台になるものだという考え方です。

タグラインは「つくる」より「引き出す」

良いタグラインは、机に向かって言葉をひねり出して生まれるものではありません。

すでにブランドの中にある価値を見つけ出し、磨いて、言葉に翻訳したものです。

ここで鍵になるのが対話です。

経営者やつくり手は、自分たちの強みを当たり前すぎて言語化できていないことがよくあります。

外から問いを重ね、話を掘り下げていくなかで、本人も気づいていなかった核心が見えてきます。

ザ・カンパニーが大切にしているのは「整理する」という考え方です。

見た目を整えるより前に、ブランドが本来持っている魅力を引き出し、筋道を立てて並べ直す。

徹底的なヒアリングで本質をつかみ、それを誰にでも伝わる言葉にしていく。

タグラインづくりは、この整理の作業そのものだと言えます。

タグラインの作り方|対話から生まれる開発プロセス

タグラインの開発は、決まった型に当てはめる作業ではありません。

ブランドごとに違う本質を、対話を通じて言葉にする流れです。

ザ・カンパニーが実際に進めている手順を、大きく四つの段階で紹介します。

1. 対話で本質を掘り下げる

最初にやるのは、つくり手やクライアントとの対話です。

何を大切にしてきたのか、なぜこの事業を始めたのか、相手にどうなってほしいのか。

表面的な要望の奥にある思いを、問いを重ねて引き出します。ここで集めた言葉が、後のすべての土台になります。

2. 価値の核を定める

対話で出てきた要素を整理し、ブランドの中心にある価値を見極めます。

あれもこれもと盛り込むのではなく、最も大事な一点に絞り込む段階です。

本質的な価値が何かを決めることが、強い言葉づくりにつながります。

3. 言葉に翻訳する

定めた価値を、短く記憶に残る言葉へ変えます。

複数の案を出し、声に出したときの響きや、相手の頭に残る感覚を確かめながら磨きます。

長く使われることを前提に、流行に左右されない普遍性も意識します。

4. ブランド全体と整合させる

タグラインは単独では機能しません。

ロゴ、社名、サイト、映像といった他の要素と歩調を合わせて初めて、一貫したブランドの印象が生まれます。

言葉とデザインが互いに補い合う状態をつくることで、伝わる力が一段と高まります。

企業事例|対話から生まれたタグライン

日蓮宗グローバルブランディング

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長い歴史を持つ日蓮宗が、その教えと価値を海外に届けるために取り組んだプロジェクトです。

名称や教えが海外で十分に知られていないこと、興味を持った人が次の行動に移る道筋がないことが課題でした。

ザ・カンパニーは、伝統をそのまま訳すのではなく、

現代の人や海外の人にどう響かせるかという視点で対話を重ねました。

様式の美しさと、教えの中身の美しさ。その両面から日蓮宗らしさを捉え直し、

グローバル向けのロゴとタグラインを開発しました。

生まれた言葉が「With You, For All(あなたとともに、すべてのために)」です。

誰かと共に考え、共に動き、共にいる。

一人ひとりの存在がすべてとつながっているという教えの核を、宗教の枠を越えて伝わる言葉に翻訳しました。

長い歴史の本質を一言に凝縮した、対話から導き出されたタグラインです。

NYK Energy Ocean

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新サービスや新会社の立ち上げにおけるタグラインの役割が、よく分かる事例です。

日本郵船とENEOSオーシャンの海運事業を引き継ぎ、新しい会社として船舶も顧客も人材も統合する。

性格の異なる二つの組織を一つのブランドにまとめる必要がありました。

ここでザ・カンパニーは、両社が積み重ねてきた思いを聞き取り、共通する理念を探りました。

モノを運ぶことで人々の暮らしを豊かにするという日本郵船の原点と、

エネルギー輸送を支えてきたENEOSオーシャンの知見。

この二つを統合した理念を軸に、社名、ロゴ、タグライン、コーポレートサイトまでを一貫してつくり上げました。

立ち上げの段階で言葉の軸を据えたことで、社員にとっては足場となり、

顧客にとっては期待を抱かせるブランドの起点になりました。

新会社が動き出す瞬間に、何者であるかを言葉で示せたことが、その後の一貫した発信を支えています。

新サービスの始動期こそ、タグラインを

二つの事例に共通しているのは、対話を通じてブランドの本質を引き出し、

それを一言に凝縮しているという点です。タグラインは飾りではなく、ブランドが何者かを示す軸になります。

特に、新しいサービスや会社が動き出す時期は、タグラインを設計する絶好のタイミングです。

立ち上げの熱量があるうちに言葉の軸を固めておけば、その後の発信もぶれません。

逆に、名前とロゴだけ先に決めて言葉を後回しにすると、

伝え方がばらつき、せっかくの新規事業が本来の魅力を発揮しにくくなります。

ザ・カンパニーは、見た目を整えるだけでなく、対話からブランドの本質を引き出し、

言葉とデザインの両面で整理することを得意としています。

下半期や来期に向けて新しい仕掛けを準備しているなら、

その立ち上げに合わせてタグラインを考えてみてはいかがでしょうか。

ヒアリングやご提案までは費用がかかりませんので、まずは気軽にご相談ください。

関口 悠太

関口 悠太プロデューサー

東京都出身。なぜをじっくり深堀をしつつ、シンプルで分かりやすいアウトプットを心がけています。

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