
MVVとは、ミッション(使命)・ビジョン(目指す姿)・バリュー(価値観・行動指針)の三つをまとめた、
企業の経営の軸を示す言葉です。自社が何のために存在し、どこを目指し、どう振る舞うのか。
その三点を一貫した言葉でつないだものがMVVです。
中期報告を終えて、今期の残りをどう動かすかを考える時期になりました。
数字の進捗を見直すなかで、施策はあるのに組織が同じ方向を向ききれていない、
採用は進めているのに自社の魅力を言葉にできていない、
そんな手応えのなさを感じる経営者の方は少なくありません。
その根っこにあるのが、判断の拠りどころとなる軸の曖昧さです。
この記事では、MVVの基本と、ザ・カンパニーが考えるMVVの作り方、
そしてMVVが採用と組織にどう効くのかを紹介します。
下半期や来期に向けて組織の足場を固め直したい経営層やマネジメント層の方に役立つ内容です。
三つはよく似た言葉として並べられますが、担う役割は異なります。
MVVに決まった定義はなく、ここではザ・カンパニーの捉え方として三つの役割を整理します。
ミッションは、自社がなぜ存在するのかという問いへの答えです。
事業を通じて社会に何を果たすのか、その役割を示します。
ビジョンは、その使命を背負って到達したい未来の姿です。
何年か先に自分たちがどうありたいかという目標地点を描きます。
バリューは、ミッションとビジョンに向かう日々の行動を支える価値観であり、
社員一人ひとりの判断や振る舞いの基準になります。
ザ・カンパニーは、この三つを別々の飾り言葉として並べるのではなく、
一本の線でつながった軸として整理します。
なぜ存在するのかが定まるからこそ、目指す先を描けます。
目指す先が見えるからこそ、今日の振る舞いが決まります。
この縦のつながりが通っているかどうかで、MVVが現場で機能するかが分かれます。
順番に意味があり、どれか一つだけを切り出しても、十分な力にはなりません。
事業の規模が大きくなり、人が増えるほど、経営者の判断は現場の隅々まで届きにくくなります。
一つひとつの場面でどう動くべきかを社長が指示し続けることはできません。
そこで判断の基準として働くのがMVVです。
軸が共有されていれば、現場は自分たちで方向を見定めて動けるようになります。
採用の場面でも、MVVは効いてきます。
求職者が会社を選ぶとき、待遇や知名度だけでなく、何を目指す会社で、どんな価値観で働くのかを見ています。
自社の使命と目指す姿を言葉にできている会社は、その言葉に共感する人を引き寄せます。
入社後のミスマッチも起きにくくなり、定着にもつながります。
逆に、軸が曖昧なまま人を集めると、入ってから「思っていた会社と違う」というずれが生まれやすくなります。
中期の節目で組織にもう一段の力を求めるなら、施策を足す前に、
全員が拠りどころにできる軸が通っているかを確かめたいところです。
MVVは、組織の足並みと採用の質を、同じ一本の言葉で底上げする役割を持っています。
MVVは、会議室で耳ざわりのよい言葉を選んで完成するものではありません。
すでに自社の中にある思いや強みを掘り起こし、整理して、誰にでも伝わる言葉に翻訳していく作業です。
ザ・カンパニーが大切にしている「整理する」という考え方を軸に、進め方を四つの段階で紹介します。
最初にやるのは、経営者やメンバーとの対話です。
なぜこの事業を始めたのか、何を大切にしてきたのか、顧客にどうなってほしいのか。
問いを重ねていくと、当たり前すぎて言葉にしていなかった核心が見えてきます。
創業の思いや、これまで自然と守ってきた判断の癖のなかに、MVVの種は眠っています。
対話で出てきた要素を整理し、自社が存在する理由を一点に絞り込みます。
あれもこれもと盛り込むほど、言葉はぼやけて誰の心にも残らなくなります。
何を言わないかを決めることが、強い使命を生みます。
社会や顧客に対して自分たちが果たす役割を、短く言い切れる形にしていきます。
定めた使命を背負って到達したい未来を、具体的な姿として描きます。
抽象的なスローガンで終わらせず、
社員が頭のなかに同じ風景を思い浮かべられるところまで言葉にすることが大切です。
目指す先が共有されると、日々の仕事が目標とつながり、働く意味が見えやすくなります。
ミッションとビジョンに向かうために、日々大切にする価値観や行動の基準を言葉にします。
ここで意識したいのは、現場で実際に使える具体性です。
きれいごとではなく、迷ったときに「自分たちならこうする」と判断できる指針になっているか。
社員が自分の言葉で語れるバリューほど、組織に深く根づきます。
MVVは、つくって額に入れて終わりではありません。
むしろ本当の仕事は、できあがったあとに始まります。
どれだけ立派な言葉でも、社員の日々の判断に反映されなければ、壁に貼られた標語のままで終わってしまいます。
根づかせるうえで欠かせないのが、MVVと他のすべてをつなげることです。
採用の基準、評価の物差し、日々の意思決定、対外的な発信。
それぞれがMVVと地続きになって初めて、軸は現場で生きた基準として働き始めます。
言葉だけが独り歩きし、実際の制度や行動とずれていると、社員はかえって白けてしまいます。
ザ・カンパニーは、見た目を整えるだけでなく、対話から会社の本質を引き出し、
それを言葉とデザインの両面で整理することを得意としています。
MVVを言語化するだけでなく、社内に浸透させる発信物や、
採用で伝わる表現まで一貫して設計できることが強みです。
ここまで見てきたように、MVVは飾りの言葉ではなく、組織の判断と採用の質を支える軸です。
施策をいくら足しても、拠りどころとなる軸が曖昧なままでは、力が分散してしまいます。
中期報告で進捗を見直す今は、その軸を整え直す絶好のタイミングです。
今期の残りをどう動かすか、来期に向けて何を仕込むかを考えるとき、
まず自社が何者であるかを言葉にし直すところから始めると、その後の打ち手に一本の筋が通ります。
熱量のある節目に軸を据え直しておけば、組織の足並みも採用の発信もぶれにくくなります。
下半期や来期に向けて組織と採用をもう一段強くしたいなら、
MVVの整理から手をつけてみてはいかがでしょうか。
ザ・カンパニーでは、ヒアリングやご提案までは費用がかかりません。構想段階でも、まずは気軽にご相談ください。
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