Culture

2015/06/11
Taicoclubの楽しみ方

5月の終わり、長野のこだまの森で開かれるTaicoclub2015へ行ってきた。

 

 

Taicoclubはテクノ、ダンスミュージックを中心に国内外から超のつく豪華アーティストが集まり、一泊オールナイトで行われる野外フェスだ。
アーティストは勿論のこと、音響、レーザー、VJ、デコ、託児所や安全面でのホスピタリティー、会場デザイン、どれをとっても世界標準の野外フェスといえる。
今年は記念すべき10回目。
4年ぶりの参加となる今回も最高のHIGHと刺激を受けてきた。

 

 

学生の頃からボランティアで参加していたTaicoclubには強い思い入れがある。
初日のまっさら何もない駐車場のステージエリア、芝生のテン場、野外音楽堂が1週間かけてだんだんとフェスティバルの色に変わっていく。
ボランティアであっても、自分がこのカッコいいイベントに関わっているんだという満足感で、当時二十歳だった俺は毎日ルンルンだった。
毎度毎度、本番当日までには疲れ切ってしまってお目当てのアーティストを見る元気もなくなってしまっていたが、それでも毎年手伝いに行っていた。

それはきっと、オーガナイザーや俺の他にも毎年やってくる普段どこで何やってんだかよくわからないボランティアのみんなとの毎日が楽しかったからだろう。

 

 

7年前から一緒にボランティアで参加しているつかさ君は、去年から長野で農業を始めていた。
初めて会ったときはごついドレッド、履きならしたティンバーランド、軽トラで登場というかなりインパクトのある青年だったのを覚えている。
同い年ということもあって、お互いどんな人生になるのか気になる存在だった。
普段は連絡を取ることもめったにないので、互いの近況はいつもよく知らない。
でも、ここに来れば会えるんだろうな、ということをお互いなんとなく知っていた。

1年に1度しか会えない友人との再会は刺激的だ。
夜な夜な互いの近況を散々酔っぱらって話しまくる。
ギターを弾いて歌い、適当にラップする。
そう、実は本番よりも準備期間の俺らの方がTaicoclubの主役気分になっているのである。

 

 

フェス当日の前夜、デコの完成したキラキラの夜の野外音楽堂。
誰もいない贅沢なそのステージで、さながらアーティスト気取りで観客席を見渡す俺達は、まぎれもなくTaicoclubを一番楽しんでいた。
ボランティアの太田君は毎年言う。
「当日は帰ってもいいよね、準備に来るのが楽しいんだよね。」

 

 

もしかしたら、そうかもしれない。
が、もちろんそんなことはない!
今年から新しく始まったアンビエントのブースや、予約制で食べられるランチやディナーの企画、今年もあったBOREDOMSの特設ステージなどなど、Taicoclubは毎年新しいことに挑戦し続けている!
くぅ、カッコイイ!

 

Taicoclub10周年、おめでとうございます!
これからもカッコイイフェスであり続けてください。
僕らもまた本気で遊びに行かせていただきます!

 

 

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