Culture

2015/01/20
坂本慎太郎の音

新年を迎え、気がつけば1月も後半。
暮れても明けても坂本慎太郎さんの新譜をよく聴いている。
先日、友人が酔っぱらって僕のMP3プレイヤーを踏んづけて壊してしまった時に思ったことは
「まいった、坂本慎太郎が聴けなくなったぞ」という思い。
ゆらゆら帝国解散後の坂本さんのご活躍は多方面で散々取り上げられているけれど、
それは僕にとってもおおきな衝撃だったんだとつくづく思う。

 

昔からの友人の趣味がだんだんと変わってきても、坂本慎太郎では共感し合えることもしばしば。
そんな今年も気になる、坂本慎太郎。
音楽の好みなんて人それぞれだと思うし、楽しんだり、感動できればそれで十分なんだと思うけれど、
坂本さんは現代のカルチャーアイコンとしていつも僕の中に存在している。
丁寧に手作りされた楽曲と音、今の日本を明確すぎるほどに描写した歌詞は、
現代の暮らしに様々なネガティブを感じる僕らに一筋の光を見せてくれる。
「あなたもロボットになれる」「この国の独裁者」「よくみなよ、おまえ正気か」「どうみても地獄だけれど、もう戻れない、元には」などなど、直接的な日本語をビートの効いたなまめかしいサイケデリック感で包み込む音は、そのココチヨサにどっぷりと耳がはまってしまう。

 

ビートルズやボブマーリーが音楽を武器としてメッセージを発信し世界を変えたのと同じく、
坂本慎太郎の音楽には人を変える力があると信じてやまない。
誰もが彼の言葉を聴けば、自分が自分でいるということに、ホッと一息つくことができるのでは?なんてことまで思ってしまう。
Eleking15号の坂本さんのロングインタビューはこれまた興味深かった。
気になる方は音楽と合わせて是非読んでもらいたい。
そんな坂本慎太郎とスタートした2015年はどんな新しい音楽と出会うことになるのだろう?
ワクワクと共に今年もスタートです。もう1月も後半ですが。

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