今月号の雑誌KINARIにラッパーの鎮座Dopenessが8ページ特集!ということで、普段買わない雑誌を中身も見ずにアマゾンで早速購入したが、インタビューではなくモデルとしての登場だった。
おもちゃが欲しくてお菓子を買ったのに、おもちゃが期待はずれだった時の子供の様にがっかりしてしまった。
でも鎮さん、最高にかっこいいです。部屋に貼ります。
ということで、初めて知った買ったKINARIの特集は「東京ノーリー」。
東京とスケートを乗りこなすとのことで、鎮座Dopenessが登場するのも納得だ。
鎮座Dopenessは2009年にUltimateMCバトル(ラップの実力を競う大会)で日本一になりその実力を世界に知らしめた。そのサイケデリックスキルフルフリーキーでアングラ一直線のトリッキーなリリックと地を這う活動スタンスは、昨今のラッパーの中でも明らかに異才で異端児、実力主義。ラップに興味のない音楽好きも「これ誰?」とついつい聞いてしまう音を発信し続けている。
ももクロへの楽曲提供やYUKIとのコラボ、ユニクロのUTのCMに登場するなどオーバーグラウンドの舞台にもちょこちょこ顔を出しつつも、決して崩れないその絶妙なバランスのキャラクターは現代のスチャダラパー的なポジション。
アブナイお方だ。
初めてライブを見たのは2012年の石垣島。
「盃」というイベントの名の通りフリー泡盛が振る舞われるクラブで、友達はMICを出演者からジャックし、私は記憶をジャックされほとんど何も覚えていない。翌日、ポケットから出てきた木の実にローマ字で「Dopeness」とサインがしてあった。
きっといい夜だったんだろう。
わざわざ与那国島から飛行機に乗って見に行ったかいがあった。
それからしばらく経ってしまったが、昨年の冬に久しぶりにライブを見ることができた。
毎回LIVEを観たい観たいと思っているのに、丁度いいタイミングで鎮様のライブに出くわすことがない。念願のLIVEは札幌のクラブDUCEで、チャンミカとDJ BAKU、Mabanuaとのセッションだった。
LIVE前に持っていた自作のZINEと旅のルポ、友人のMICDを手渡した。
友達は「写真一緒にとってもらえば?」と言ってくれたが、私の中でリスペクトしすぎてしまい緊張のため全く話すことが出来なかった。
かろうじて握手してもらったが、もしかしたらStevie Wonderと握手するよりも嬉しかった気がする。(Stevie Wonderと握手したことはありません。一応。)
ステージは甘いメロディでも勇気づけられるリリックでもなかったのに、何故か一人フロアで号泣してしまった。
「YOUTUBでなく現場でどうぞ」の鎮様のリリックにあるように、ライブは圧巻。こういう人をラップがうまい人と呼ぶんだな、と降参させられる。
ステージが生きている。
最近町中でSTUSSYやTOMMYをよく見かけるけれど、ストリートカルチャーがまた盛り上がり始めているのかなぁ と思う。
ドープな日本語ラップもまたオリコンに食い込むくらいの熱がみたい!というか、単純に鎮座Dopenessがもっとみたい!
と、ファッショナブルなKINARIを眺めています。
ラグジュアリーマガジンとのこと。
Jim Philips, Mark Gonzalezのイラストページなんてそのまま切り取って額に入れてしまっても絵になりそうだ。
大きめで厚く、余裕のあるページの使い方、インタビューも豪華絢爛。
いい舞台、やっぱりスターは映えるなぁ