Culture

2015/02/16
バレンタインデーClassic

去年のバレンタインデイの日、De la Soulが過去の楽曲をすべて無料ダウンロードできるようにするというサプライズがあった。
僕は大体のアルバムをCDとアナログで持っていたので、まぁいいかと思って眺めていたのを思い出す。

この背景には、De la Soulの楽曲がいろいろな事情でネット配信できないことへのストレスがあったようだ。でも、これだけのビッグネームが1日だけであってもすべての楽曲を無料配信してしまうのは、すごくかっこいい。いつでもクリエイティブなことをするDe la Soulらしい、とも思う。
日本のヒップホップ界でも、KAKATOがアルバム丸ごと無料ダウンロードできる粋な計らいをしている。
昨年、U2の無料配信されたアルバムのダウンロード数は2600万。でも、結果的にはAppleやCD会社に利益をもたらしたようだ。これは少しプロモーション的すぎて共感できなかったけれど。

データで音楽を聞くことが主流になってからというもの、CDを買うことがめっきり減った。大手のCD屋や歴史あるレコード屋がなくなるのもしょうがない。アーティスト活動は大変になる一方かもしれない。でも、その分いい音が残ると僕は思う。そう願う。アーティストはLive活動に励むようになるだろうし、そうすればいい現場ができて、いい仲間ができるからだ。音楽は、生活の中に身近にあって、もっと手ごたえのあるものになっていいはず。

そんな意味で、De la Soulの無料ダウンロードは、彼らがビッグネームながらも、まだ僕の近くにいるような気持ちにさせてくれるプレゼントだった。ホワイトデーにはなんかお返ししたいな、と思わされるのである。

がんばれDe la Soul、がんばれミュージシャン。

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