「The Tokyo Art Book Fairは、アート出版に特化した日本で初めてのブックフェアです。毎年、個性豊かなアートブック、カタログ、アーティストブック、そしてZineをつくる出版社やギャラリー、アーティストなど約300組が国内外から一堂に集まります。」
ということで、若干の二日酔いを抱えつつ一緒にZineを作っている友人と信濃町の会場へと足を運んだ。
前回も来ている友人は「絶対たくさん買っちゃう、気をつけなきゃ」とのこと。 さてさて。
到着した昼過ぎには会場は人だらけで熱気に溢れかえっており、どこのブースでもどんどん作品が売れていて、「おいおい、やたら景気いいなぁ」と若干乗り遅れ気味でふらふらと作品を物色する。
客層は、見るからにアートしていますという感じのお洒落な人ばかり。言ってしまうが、女性が本当の女性らしく見える(あ、かわいいってことです、すいません)。本当のリア充とはきっと芸術大学のことを言っているのだと友人と納得し合ってしまった。
並んだZineの出来はどれも個人で作ったものとは思えないクオリティーだ。
我々も新しいZineを作ったばかりなので、構成やアイディア、値段や表紙なんかを注意深く観察するようにブースを眺める。
やはり個人の作品は良い。何も構う必要がなく、純粋に吐き出している作品達はみていてどれも無条件にすがすがしい。デザインを重視するならば余計なものは無いほうがいいに良いに決まっている。
今の時代の主役は個人なのだ。
友人の知り合いの方がブースをだしていたので、発売前の我々のZineを図々しくも置かせていただけることになった。4冊置いて、小一時間で2冊売れた。これが会場景気なのか、それとも作品の実力なのかは分からない。がしかし、精魂込めて作ったものを第三者が買ってくれるという初めての経験を味わい、二日酔いもほどほどに近くの居酒屋へと繰り出し祝杯をあげようとなった。
会場には写真集も多く、Seung-woo Yangさんの「新宿迷子」と、尊敬する冒険家の石川直樹さんのヒマラヤ登頂のルポ(CHANELがスポンサー!)を買った。お二方とも会場にいらっしゃり、サインと握手をしていただいた。
会期は明日19日(月曜)まで。
目が回るほどの刺激です。
お時間ある方はぜひ遊びに行ってみてくださいね。