Culture

2021/02/17
やってみよう断食

しばらく実家に居ついてしまっている。

この際に部屋中の物を売ったり捨てたりなんだりかんだりする。

断捨離は気持ちの整理も兼ねている。広くなった部屋を見るのは気分がよかった。

 

ついでに、体の要らないものも一回すっきりしてみようかと思いついた。

暇に飽かせて週の半分は運動しているが、実家の贅沢な生活では体も脳みそもそのたるみがバチっと引き締まることは永遠になさそうだ。

最近ずっと食べすぎで飲みすぎだ。

食生活を変えるのが手っ取り早いだろう。

 

食事制限、つまり、断食、か。

 

知人に聞くと断食の効果はてきめんらしい。

腸にたまった宿便が出切ったり、頭もすっきり冴える。もちろん痩せる。

 

本当か?

 

 

 

 

これまでに食事に気を使った経験といえば、昔行った10日間の瞑想をするVipassanaだろう。食べすぎると眠くなって集中力が落ちるので時間をかけて少量を口にするようにしていた。そうすると胃袋の中身が頭に浮かぶイメージや体の感覚に敏感に関係することも実感できた。

施設のルールには殺生をしてはいけないというものがあり、それにのっとって菜食が義務付けられていたのも頷ける。うさんくさい話ではなく現実として何を食べるかは体の成り立ち以外にも敏感に係わっているだろう。

しかし、瞑想期間中は食事以外にも特殊なルールがたくさんあるのでどれがどう自分にかかっているエフェクトなのか判断ができなかった。

今回は純粋に食を断つことだけにフォーカスしてやってみよう。

 

 

 

 

本来人間は食べるために働いたり活動するのが基本のキであって、食べないというやり方は現代人の贅沢退治のための贅沢のような気もする。

私もみなさんと同じように食べることが大好きだし、量も普通の人の倍くらい毎食食べる。

 

以前に自転車で長距離旅行をしていた時は牛肉を食べれば食べるほどペダルを踏みこめると思っていたし、実際にそうだった。

僻地で夜を迎えてしまったとき、手元にジャガイモ1個とピーマン1個しかなかったときには空腹よりもただただひもじさに悔しくなったことはよくよく忘れない。

 

そんな楽しみでもあり力の源でもある食を断って、最終的には本当にすっきりするのか?

何がどう変わるのか?

どんな道をたどってどこに到着することができるのか?

とりあえず、やってみよう。

 

 

つづく。

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