緊急事態宣言も終了予定間近の昨今、我慢できない方々はどこも20時までのデイパーティーに繰り出されていることだろう。
見たかった空中水泳のDJ。それと、以前から気になっていた怪しげな東日暮里の倉庫へ私も向かった。
初めて降りる三河島駅前は焼き肉屋、韓国料理屋、カレー屋、渋い飲み屋がかなりいい味を醸し出している。昼間から酔っ払いが暴れていてパトカーが来たりしていてさらに良い感じだ(今度は飲みに来よう)。
そんな誘惑をくぐり抜け、何故か住宅街の中にある角海老の看板を通り過ぎるとSampo倉庫はひょっこり現われた。
事前にウェブページを見ても具体的にどんなことをしているところなのか想像するのがなかなか難しかった。大まかにいうと、移動できる居住空間、そこから拡がる無限の可能性を探ることがメインテーマのような場所だ。
防音のためか、半分降りたシャッターをくぐり倉庫内に入るとそこはごっちゃりとした原宿のbonoboのようで小さなカオスだった。
タツ君の寅の絵がシャッターにどかっと描いてある。
イベントは音楽パーティーというよりは社交パーティー的な感じだ。
ラウンジにバーカン、出店する古着屋、お話し屋(?)、漫画屋(?)、カレー屋、アクセサリー屋などがあり、お客さんはそのごみごみしまくった店内をキョロキョロしながらワイワイやっている。
大阪の阿波座ハウスと似ているがもうちょっとオーガナイズされていて洗練されている。客層も美大の方が多くソルジャー感はあまりない。金が回っている感じがある。
主催とか、ここに住んでいるらしい住人とか、とりあえず誰も分からない。
このスペースについて色々と聞いてみたかったが、久しぶりに洋酒なんかをけっこう啜ってしまっていて早くももうダメになってきてしまっている私。
残っている記憶を辿ると、ここには今7人くらいの若いのが家賃を払って住んでいて、おのおののアトリエのような感じになっているようだ。十代の人、女性も2人いるらしい。
居住と移動の話とかも聞きたかったが、聞いたかもしれないが、もう良く覚えていない。
突き当りの扉を開くとそこはラウンジよりも小さなダンスフロアになっている。
DJブースの上に靴を脱いで上がれるようになっていて、テクノがかかっている中何十分も瞑想している人がいた。
空中水泳はスローテクノだったり日本語ラップだったりで楽しいDJだった。
終了時刻の20時を過ぎても永遠に曲をかけてくれるDJが残っている。ダラダラと音楽を堪能していたらついつい時間を忘れてしまった。つまり終電に全然間に合わなかった。
また平日に酒を飲む前に来てみたら、今度は実のあるお話しが聞けるかもしれない。
久しぶりの刺激的な週末だった。
早く健康な社会生活が送れる日々がやってきますように~。