Culture

2015/03/20
ニセコのアウトドア文化

昔の友人の多くが北海道のニセコで働いたことがある。

夏はラフティングやMTBのダウンヒル、トレイルランなんかが盛んで、

冬は言わずもがな、ウィンタースポーツのメッカだ。

スキーシーズンは極上のパウダーを求めて世界中から人がやってくる。

昔は南半球のオーストラリア人が多かったようだけれど、

今となってはアジア、ヨーロッパ、北米からのツーリストも増え、日本では珍しい外人タウンが出現する。

比羅夫地区では日本人よりも外国人の数のほうが断然多く、僕が初めて来たときは、ここが日本なのかと戸惑ったのを思い出す。

 

アウトドア以外にも、良質な湧水と温泉、農産業が盛んということもあって、

ナチュラル思考の強い人やアーティストが沢山住み込んでいるのも面白い。

外人向けのショップにもMADE IN NISEKOのグッズが沢山並んでいる。

 

雄大な独立峰の羊蹄山を目の前に、夢のスローライフをここで始めるのもいいなぁ、と僕もなんどか考えた。

色んな人種や個性が集まるニセコの生活は刺激的だ。

 

冬場の仕事はもっぱら比羅夫の外国人向けの仕事がほとんどで、英語が話せることがステータスになるし、

寮は外国人との共同生活が大半を占める。

いいことばかりではないけれど、これだけの異文化体験ができる場所は日本ではそうない。

日本人で移住してきた人たちも、何かしらを自分でやっている人が多い。

みなクリエイティブで、遊びに本気だ。

そして、生活のすべてが大自然に囲まれている。

 

ここを機に、カナダやオーストラリアに旅だった友人も多い。

新しい土地への好奇心を掻き立てられるのかもしれない。

海外が遠い人は、ニセコに異文化を感じにくるものいいのでは?

北海道の春ももうすぐそこまで来ているだろう。

4月初旬には雪解け水の急流でラフティングが始まる。

ニセコは今、雪の静けさから川のせせらぎへ。

 

春、ちかし。

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