誰しも1年に1度ぐらいは懐かしい仲間と会ったりする。
例えば正月なんかは1年に1度の地元の集まりとして定例になってたりするのはよくある話。
懐かしい仲間とはいえ1年1度ぐらいで会っているとそこまで懐かしさを感じる事もなかったりもする。
しかしこれが20年ぶりの再会となると懐かしいを通り越して
初めまして状態だったりする。
先日、そんな再会を経験した。
彼は同じ高校の同級生で、名前は原。
1年で辞めてしまったのでかれこれ20年近く会っていない。
しかもこの原という男、学校にくるなりすぐに睡眠体制をとり、
学校が終わるまで起きないという超熟睡派だったがために
殆ど言葉を発する事はない。
当然会話も皆無なので「寡黙な男」という印象しかない。
そんな原が焼き鳥屋をやっているという情報を同じく同級生が仕入れた。
しかもどうやら美味いらしいとの事。
これは行くしかないという事で早速訪問。
多少の緊張感の中、いざ会うと面影もしっかりありつつ、
同じ年齢の僕が言うのもなんだが、なんとも好青年。
相変わらず口数は少ないのもまた良い。
共通の趣味もあり話も盛り上がった。
肝心の焼き鳥は贔屓目なしで、これまで僕が食べた焼き鳥の中では一番の味で本当に美味しかった。
そんな寡黙な男「原」が帰り際に一言。
「これ、持って帰って」
見てみるとそれは7インチのレコード。
山下達郎の「あまく危険な香り」。
ジャケットデザインもかっこよく、アートピースにも持ってこいな1枚を
プレゼントしてくれた。
寡黙な上に気まできく。
なんていい男なんだ、原。
ありがとう、原。
今日の1曲