Culture

2015/07/07
音の図書館 ジャニスへ行こう

御茶ノ水にあるジャニスをご存知ですか?

 

ジャニスはレンタルCD屋さん。

創業30年、音の図書館を自負するジャニス。

その通り、膨大な在庫の多くは普通のレンタルショップでは見かけないちょっと珍しいものばかり。

ジャンルも年代も様々に、多くのコアなミュージックラバーに愛されていることだろう。

僕も昔から随分と世話になり、レコードを買う金がなくても、ジャニスに行けば新しい音が手に入るので本当に嬉しかったのを思い出す。

 

「いらっしゃいませー」

 

2時間程かけてだらだらとCDを視聴する。

お目当てのCDが毎回何枚かはあるが、お店のお勧めやジャケのデザイン、記憶の奥底にあるCD達がよみがえってきて、毎回脱線していってしまう。

ネットで音楽を視聴するのとは違って、作品としてのCD自体を舐めまわすように見聞きしている時間はアーティストとの対峙感があってたまらない。

そして、いい音が飛び出てくるとうっかりニヤッとしてしまったりする。

店員さんも多分音楽好きなのだろう、こちらが何度視聴をお願いしても快く接客してくれる。

ついつい長居してしまう。

 

「ありがとうございましたー」

 

多い時は20枚以上もCDを借りる。

気付くと集中していて、店を出るころにはへとへとだ。

その後は毎度お決まりのコースで、神保町のキッチン南海かエチオピアでカレーを食べ、free Wi-Fiのあるカフェを見つけて、ひたすら借りてきたCDをコピーする。

当日返却なら1枚あたり300円程。

 

御茶ノ水の個人経営の喫茶店で、調子のいいfree Wi-Fiがあるお店は少ない。

毎度お世話になっていた、旅の本がたくさん置いてあるカフェも今はなくなってしまい、込み合うスタバの中での作業はちょっと窮屈だ。

出来ればコーヒーよりもビール片手にのんびりやりたいと毎回思ってしまう。

友人と一緒に行った時も、中身のライナートーツを互いに無言で読んでいるので、傍から見るとちょっと変に思われるかもしれない。

しかし、御茶ノ水のカフェではたまに黒いジャニスのレンタルバッグを脇にノートパソコンを広げている人を見かけることがある。

 

「何借りたのかなぁ~?」

 

 

 

定額配信もスタートしてますますデジタル化の進む音楽業界ですが、年季の入ったCD屋さんでじっくり好きな音を探してみるなんていうのも、雨の日にはなかなかいいんではないでしょうか?

いい「出会い」があると思いますよ!

 

 

今日も音楽の図書館は僕らの音の世界を広げてくれている。

ありがとうジャニス!

Contact

制作に関するお問い合わせ