インターンのアシスタントの石塚です!
10/31(土)に埼玉市プラザノースにてHIxTOの主催する新作舞台に出演してまいりました。
題材はタイトルの通り。
名作、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』より。
よりとしているのは、この文学を全く再現するのではなく、この文学を再解釈し現代へと繋げ、それを身体としても繋げていく。いわば「connexion」。
『蜘蛛の糸』は、極楽の釈迦からカンダタを通して罪人へという、上から下へ、下から上へと上から下へ、そして、下から上へという構図で描かれます。
全く現代の社会、現代のビジネスにも置き換えられる作品だなと稽古重ねながら痛感しておりました。

私は、カンダタという物語の中心となる罪人を演じました。
彼は、人殺しに放火を働いた大泥棒で地獄に落ちた人間。
ただ、あるとき、深い林を歩いているときに道端を張っていく蜘蛛を見つけました。
普段なら足で踏み殺すところを、思いとどまり、その命の大切さを尊み、その蜘蛛を殺さずに助けってやりました。
どんな大悪党とはいえ、一度良いことをしたことから、極楽にいる釈迦はその地獄の底に蜘蛛の糸を垂らして救いの手を差し伸べました。
とはいえ、極楽から地獄の底なんて何万里とあるので、容易には辿り着けません。
細い蜘蛛の糸を伝って、カンダタは極楽を目指して上りますが、
地獄に救いの手が差し伸べられたら当たり前に他の罪人どももその糸にしがみつきます。
カンダタは俺の糸だといい、登ってくる罪人を振り払おうとしたそのとき
その蜘蛛の糸は切れます。
本作品では、ここに注目して3段階に分けて、受け取り手に問題提起します。
まさに現代社会でも同じことが起きているのではなかろうか。
様々なものが発展し、便利になった世の中と引き換えに
問題も以前と増え続けています。
日本のスケールで考えるならば、少子高齢化、国債の増加、財源不足、人口減少に伴う国力の低下や周辺諸国との衝突。国際的なスケールで考えると、移民問題、環境問題、戦争や紛争、テロ、サイバーアタックなど。
選択肢が増えているはずなのに、なぜか強調して主張される多様性。
資本主義の拡大に伴う格差社会と、無気力の蔓延。
こんな混沌を極めた社会に、一筋の救いの光が差し込んできたら。
我々はどうするか。
その糸を真っ先に掴むだろうか。
細い糸。
みんなで手を取って、その糸一本を信じられるだろうか。
果たして生き合えるのだろうか。
きっとビジネスにおいても、これからこの部分が重要になるであろう。
テクノロジーや社会がどんなに発展しても、新しいビジネスモデルやスタイルが次々生み出される。
ただ、その中でも、ただ仕事を仲介するだけになってはないだろうか。
ただただ、上から言われたことをこなすだけになってはないだろうか。
今一度、自分自身、プロジェクト、会社全体に問い掛けたい。
そして、この混沌を極める社会に残せるもの、誰かを幸せにするもの。
そんな光を作れているだろうか。
きっとカンパニーはそれをこれからも伴走して作っていくだろう。
そして、僕自身も、そんなものを作れる1人となりたいしなるつもりだ。
妥協のないクリエイティブと、繋げる力、生き合う考え。
それがきっとカルチャーとなって、一矢報いるだろう。